モンテッソーリだけじゃない、子供の個性を伸ばす幼児教育5選。

今年は、長女のうーちゃんが保育園から幼稚園に切り替わるのを機に、4月からは家庭教育に力を入れようと思っています。

「三つ子の魂百まで」「6歳までに脳の90%が確立する」「6歳までに五感が最も発達する」などと言われるように、子供の幼児期の過ごし方は、その子の将来を大きく左右すると言っていいほど重要だそう。

ただ「幼児教育」と言っても、色々な方法が存在しますよね。多様な価値観があり、環境の変化が凄まじい時代だからこそ、子供が自分で動き判断できる「自主性」が大切だと思っています。

そこで、今回は世界で注目されている「子供の自主性を伸ばす」教育法を5つ調べてみました!幼稚園児や小学生のお子さんを持つ親御さんは、ぜひご覧ください。

モンテッソーリ教育

「子供の自主性を伸ばす」教育法と聞いて、真っ先に浮かぶのが「モンテッソーリ」だという方も多いのではないでしょうか。1970年代に日本でも取り入れられ始めた、歴史の長い教育法です。

・背景

モンテッソーリとは、マリア・モンテッソーリ(1870〜1952年)というイタリア人女性医師が、1907年にイタリアに「子どもの家」という保育施設を作り、子どもが本来もっている能力を適切な援助で引き出していくために生み出された教育法です。

・教育の目的

モンテッソーリの最大の目的は「子供の自立」です。

子どもは自分で成長し発達する力をもって生まれてくる」ことがモンテッソーリの教育法の基本であり、モンテッソーリの教育法によって引き出していく自発的に行動できる力や考え学び続ける力などは自立によってかなえられるとされています。

・教育の特徴

モンテッソーリでは、子供が自ら成長するための環境には、①自由に教具を選べること ②「やってみたい」と思えるおもしろそうな教具があること ③社会性が促される、縦割りクラス編成であること ④一人ひとりの発達段階に応じた環境、子供の自己形成を助ける大人がいること が必要とされているのがポイントです。

・教育の内容

モンテッソーリの3~6歳の教育法は5つの分野で行われ、それぞれの分野に適したオリジナルのカリキュラムや教具が用意されています。

    1. 日常生活の練習
    2. 感覚教育
    3. 言語教育
    4. 算数教育
    5. 文化教育

それぞれの分野を詳しく知りたい方は、こちらがおすすめです。

参考 モンテッソーリ教育について日本モンテッソーリ教育総合研究所

シュタイナー教育

「シュタイナー教育」はモンテッソーリ同様に歴史が長く、有名な教育法です。日本でも導入されている学校が多いため、耳にしたことがある方も多いかもしれません。

・背景

シュタイナー教育とは、20世紀の初めにオーストリアの哲学者、ルドルフ・シュタイナーが、自身の教育理念を実現しようと1919年にドイツで創立した「自由ヴァルドルフ学校」から生まれたものです。

・教育の目的

シュタイナー教育では、教育そのものが芸術行為であるべきと考えられ、「自由な生き方をできる」ことを目的としています。

シュタイナーは、知的な学習は教育のほんの一部に過ぎないと考え、感情や意志に働きかける「総合芸術」としての教育を構想しました。芸術教育により、①全ての子どもに共通する心身の発達プロセスを適切に整え、②その上でひとりひとりのまったく異なる個性をそのプロセスの中に調和的に導き入れることで、個性の自由が得られるとされています。

・教育の特徴

シュタイナー教育では、人間の成長の段階を「からだ」「こころ」「あたま」の3つに分けて考え、それを順序良く育てることで3つのバランスが良くなると考えられています。

  • 0~7歳     「からだ」を育てることが一番大切な時期
  • 7~14歳   「こころ」を育てることが一番大切な時期
  • 14~21歳 「あたま」を育てることが一番大切な時期

幼児教育に止まらず、幼稚園〜高校までの一貫教育を重視し、「子供たちを長期的なまなざしで育てる」方法が取られています。

・教育の内容

シュタイナー教育では、12年間の一貫教育に加え、教科書を使わない、テストがない(点数で評価しない)芸術的科目、など、ユニークな教育方法がたくさんあります。

例えば、エポック授業」と呼ばれるものがあり、主要な教科(国語、算数、理科、社会) の中の1教科を数週間続けて勉強します

また、エポック授業の中には「フォルメン」「オイリュトミー」という独自の授業があります。「フォルメン」は、美術や数字の根底にあるフォルムのみを純粋に学ぶためのもので、直線や曲線、幾何学模様の描画を通し、形の感覚を身につけるもの。「オイリュトミー」は、言葉の子音や母音、音楽の中の流れるメロディーやリズム、拍子や動きを、身体を通して表現する運動芸術で、「自然で美しい身ぶり」や、他者との調和が学べるそう。

レッジョ・エミリア教育

近年、注目されている「レッジョ・エミリア」教育法。1991年にアメリカのニューズウィーク誌で「世界で最も優れた10の学校」に選ばれた学校が実践していたことから、世界的に有名になったそうです。

・背景

レッジョ・エミリアとは、イタリア北部にある小さな街で、1945年の第二次世界大戦敗戦以来、乳幼児教育に力を入れてきました。「教育はすべての子どもの権利であり、コミュニティの責任である」という宣言通り、子どもの情緒や創造性、人間性がさらに豊かになるように、街全体で取り組んでいます

・教育の目的

レッジョ・エミリア教育では、「子どもは100人いれば100人の個性があり、100の可能性がある」という信念のもと、個々の意思を大切にしながら、子どもの表現力やコミュニケーション能力、探究心、考える力などを養うことを目指しています。

・教育の特徴

レッジョ・エミリア教育では、芸術と探求を重視しているところが特徴的です。

アトリエリスタという芸術の専門家が保育に参加し、子どもの創造的な活動を支援します。また、子供の興味があることや知りたがる心が「学びたい」につながると考え、探究心を育むように取り組んで。

・教育の内容

レッジョ・エミリア教育の中心にあるのが「プロジェッタツィオーネ」=プロジェクト活動です。ひとつのテーマを数カ月以上の長期に渡り、子どもたちや保育士、専門家、保護者が一体となって掘り下げていく活動取り組んでいきます。

この活動は子どもの興味・関心から5人くらいの小グループで、お友達と一緒に考え、話し合って進めていきます。「ライン(線)」や「食」などテーマは様々で、何かをじっくり観察したり、違いをみつけたり、話し合ったりして、プロジェクトが進んでいきます。

また、「ドキュメンテーション」という手法で、プロジェクトの活動内容や制作物などをパネル展示し、いつでも見られるようにしています。会話や活動の様子を、メモや録音、写真、動画として記録し、パネルなどにして誰もが目にすることができる場所に掲示することで、子供や保育士の業務の振り返りや、保護者や地域の人々とのより広いコミュニケーションが生まれる仕組みになっています。

フレネ教育

続いては、日本ではあまりまだ馴染みがないかも?フランスで広く取り入れられている、フレネ教育というものです。

・背景

フレネ教育は、先駆者であるセレスタン・フレネ(フランスの教育者 1886~1966)の名前が由来です。

フレネは、教科書と黒板を使った授業で子供たちが全く集中もしていない、楽しんで学んでいない状況に疑問を抱き、子供たちが日々感じていることや考えていることを作文にしそれを教科書がわりに使う教育を生み出しました。

・教育の目的

フレネ教育では、教え込みを主とする伝統的教育学の克服を目指し「子どもを基点とし、主体とする教育法」を目指しています。

・教育の特徴

フレネ教育は、教育現場から生まれてきた教育法であり、具体的実践を重視しているところが特徴的です。

・教育の内容

フレネ教育は子供達による「自由作文」で学びをスタートします。教科書を使わず、子供達が自分の生活を素材とした作文や自由研究を題材とし、それらを発表し、討論をすることで、学びを行います。子供たちが日々興味を持っていることを題材とするため、1冊の教科書を与えられて学ぶよりも学びへの興味関心、やる気が大きいとされています。

個々の活動や表現内容は、互いのコミュニケーションのなかで位置付けられ、鍛えられるため、他地域の学校ともコミュニケーションを行うことで共同研究が展開していきます。

また、縦割りの異年齢クラスで、自分のペースで学習を行なっていきます。一人一人がマイペースで活動する「仕事場(アトリエ)」となり、さまざまな教材が準備され、一人一人のリズムで学習できるよう工夫されています。毎週の時間割を自分で作り、達成状況も自分でチェックするそう。

イエナ・プラン教育

最後は、ドイツ生まれ、オランダ育ちのイエナ・プラン教育です。日本でも、2019年4月に初となるイエナ・プランスクールが長野県大日向で開校予定です。

・背景

イエナ・プランは、ドイツ、イエナ大学の教育学者ペーター・ペーターゼンが創始し、「子どもの幸福度世界一」に2度選ばれた(ユニセフ調べ)オランダで、もっとも普及しています。

オランダは憲法で「教育の自由」が保障されており、他国の教育手法であっても自由に取り入れることができるため、1960年代に初めてイエナプラン校が設立されて以来、急速に普及してきました。

・教育の目的

イエナ・プランでは、「子どもの個性を尊重し、自律性をはぐくむ」という思想のもと、自分の良さや弱みを知るだけでなく、他者の良さを認め、社会で協働して積極的に活動できる大人を育てるという狙いで実践されています。

・教育の特徴

イエナ・プランの大きな特徴は、学校を、子どもと教員と保護者とからなる「共同体」とみなしていることです。

子どもが多くの時間を過ごす「リビングルーム」の場としての環境づくりをしています。生徒が心地よく自主的に学習できるよう、教員と生徒が相談し、教室をデザインします。中央のテーブルにPC、読書スペースに大きなソファーを置くこともあるそうです。

また、学級は2学年〜3学年にわたる異年齢クラスで編成され、「根幹グループ(ファミリー・グループ)」と呼ばれ、担任の先生は「グループ・リーダー」と呼ばれます。

・教育の内容

科目ごとの時間割はなく、学校での活動は、「会話・遊び・仕事(学習)・催し」の4つの基本活動が循環的に行われます。

  • 「会話」は、サークルを作ってグループ・リーダーが教える立場ではなく、ファシリテーターとして生徒と共に参加して行われます。
  • 「遊び」は、教育学上の効果を期待したゲーム遊びなどのことで、企画されたものや自由遊びなど様々な形態が用いられています。
  • 「仕事(学習)」は、自立学習と共同学習の2種類があり、学ぶ順番や内容の決定について生徒の自主性が尊重されます。
  • 「催し」は、年中行事、教員や生徒の誕生日などで、喜怒哀楽の感情を共有し、共同体意識を育てることに目的が置かれています。

世界の教育法に共通すること

様々な教育法があり、それぞれ理念や手法は異なれど、共通していることが2つあると思いました。変化が激しい現代でも、未来の世界でも変わりなく必要となる力だと思います。

・子供の個性を育てること

1つ目は、どの教育法も「子供の個性」を最大限に引き出し、それを育てていく環境が整っているということです。

①子供一人一人の興味は異なるため、子供たちが自由に選べる環境を提供し、②答えのない活動への取り組み、感覚や芸術活動などにより、個性を磨く。

この徹底的な個性の追求が、それぞれの方法は違えど、実践されています。

・多様な他者と関わること

2つ目は、自分の個性を見つけていくと同時に「多様な他者と関わる」機会が多いことです。

同学年のお友達に止まらず、異年齢のお友達や教師や先生、専門家や地域の人々を含む大人との関わりを持つ機会を増やし、その共同体の中で、自分の役割を認識し、全うする。

多様性の中で生活することで、自分の強みや弱み、「個性」をより認識することができる。また、多様な価値観が存在すること知った上で、自分の意思を自信を持って主張ができるようになる。こういった狙いがあると思いました。

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これらの共通点であるどちらも、家庭教育でも意識していけることですよね。

ただ、1つだけ注意が必要なことは、世界の教育法が、いずれも昔の時代に生み出されたものであるということです。昔と今では、技術の進歩やスピード感も全く違います。

現代に応じた形で、教育法もアップデートされていくことが一番望ましいと感じます。もちろん、色んな学校や教育業界でそういった議論はなされているのでしょうが、家庭教育で取り入れるとなると、親自身で意識していく必要があると思います。

その辺ついては、今後ご紹介していけたらと思います!

 

我が家の五感磨きの取り組みはこちら。

vol.1 子供の脳を刺激し発達させる「五感磨き」の取り組み

幼児のプログラミング学習についても書いています。

4歳から始める「プログラミング」学習。偏差値<ITリテラシーの時代。

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