やめグセがつくは嘘?子供が習い事を「辞めたい」と言い出した時の対処法。

最初は楽しく行っていた習い事でも、中だるみの時期が来ますよね。

子供が「やめたい」と言い出した場合、どう対処すべきなのでしょうか?

 

まず、お子さんが「やめたい」と言い出すのは最終段階であり、

それまでの過程に、

習い事に行きたがらない、楽しそうじゃない、などの兆候があるはずです。

 

「やめたい」を言い出す前段階のサポートをしっかり行ってあげることが大切で、

それでも「やめたい」意思が出てくるのであれば、やめさせるべきだと考えています。

その理由について詳しく紹介します。

 

習い事を始めるまでに

そもそも、その習い事、

どのように選んで始めましたか?

 

お子さんが興味があるもの、好きなものなど、

子供自身の意思を尊重して始めたものでしょうか?

あるいは、

最初は親御さんの興味から入ったけれど、

体験や行ってみて、お子さんが気に入って始めたものでしょうか?

 

そうでなければ、

その習い事に行くメリットや意味を見いだすのは難しいかもしれません。

 

大大大前提として、

習い事はお子さんが好きなこと、楽しんでいけていることである必要があると思います。

親が良かれと思って行かせていても、子供が楽しめていないのであれば、

たとえ続けられていたとしても、

それはプラスどころかマイナスになっている可能性すらあります

 

と言うのも、

特に幼児期は、脳のシナプスの密度が育つ貴重な時期であり、

このシナプスを増やす良性の刺激はこれは好奇心を育んだり楽しいと思うことによって生まれ、

ストレスやネガティブな感情は、逆にシナプスを減らしていってしまうためです。

(詳しくは、こちらの記事でご紹介しています)

 

「行きたくない」原因は?

 

大前提がクリアされているものとして、

子供が習い事をやめたいと思うその前段階、

「行きたくない」や「楽しくない」が見られた時はどうすれば良いでしょうか?

 

まず、「行きたくない」「楽しくない」と思う原因が

・本人以外に問題がある、外的要因なのか

・本人自身の問題である、内的要因なのか

これを特定します。

それによって、親がとるアプローチが異なってきます。

 

外的要因 環境 遠い 生徒が多い 設備が良くない
先生が嫌い 仲良しがいない 喧嘩した
内的要因 スキル 上手くできない 上達しない 周りについていけない
内面 眠い、しんどい 楽しめない モチベーションが低い

 

原因を特定するには、子供自身と先生に状況を聞くことに加え、

お子さんを良く理解している親御さんが教室の見学に行って目で確かめることをお勧めします。

これは、特に小さい子供は自分でも何が嫌なのか分かっていない、

もしくは言葉にできないことも多いためです。

教室に事情を話して、見学させてもらえる機会を作りましょう。

 

もちろん特定した原因も1つとは限らず、

外的要因と内的要因が合わさっている場合も多いと思います。

その場合は、どちらとも別々のアプローチを取って解決していきます。

 

外的要因へのアプローチ

 

外的要因の場合は、本人以外のところへ目を向ける必要があります。

対処例としは、

教室に相談したり、先生や教室を変えたりすることが挙げられます。

 

特に先生との相性は、かなり重要なポイントです。

初期の段階で、同じ習い事でも異なる複数の教室を経験し、

お子さんの性格と合うかどうかを見極めることをお勧めします。

たまに「社会に出たら様々な人とやっていかないといけない」と言う意見がありますが、

学校がすでにその場を作っているので、習い事にまでそれを持ち込む必要は全くないと思います。

 

また、私個人的には、それは古い考え方であって、

今や十人十色の個性が認められて様々な選択肢が広がっているので、

むしろ、「自分の力を最大限に発揮できる環境は何か」を見極めていくほうが重要だと思っています。

将来、自分で大学を選ぶときも就職先を選ぶときにも必要とされますよね。

 

それを子供が小さいうちは、親が一緒に探してあげる、という感覚です。

 

教室に見学に行った時や、新たに選ぶ時、変えるときでも、

それぞれに対して子供がどう思うのかを言葉に出して分析しましょう。

(今日は〇〇の練習が多かった。それが好きか、嫌いかなど)

 

また、お子さんがまだ小さい場合は、事実要素は親が補足してあげましょう。

例えば、先生の比較であれば、

「Aの教室の先生は、男の先生で、声が大きくて元気一杯だったね。

Bの教室の先生は、女の先生で、優しくてゆっくり話していたね。

○○ちゃんは、どちらの先生が好き?教わりたい?」などです。

あくまでも、事実のみを、

(親の好みで評価しない)中立的なスタンスでお子さんに聞きましょう。

 

内的要因へのアプローチ

 

内的要因へのアプローチは、より根気がいります。

特に小さい子どもの場合、

本人のモチベーションや楽しいと思う気持ちを持続させてあげる工夫が必要です。

 

● 習い事の様子を聞く

今日の習い事は何をしたのか、どうだったのかを子供が話したい範囲で聞いてあげましょう。

あまり喋りたがらない時は、その日は楽しくなかったのかもしれません。

 

● できるようになったことを褒める

習い事を始めたことで、教わったことやできるようになったことを家でも見せてもらって、

「○○ができるようになったね!」「良く頑張ったね!」とその努力を褒めてあげましょう。

 

● 子どもの昔と比べる、他の子と比べない

褒めるときに注意すべき点として、他の子と比べて上手い、下手という発言は控えましょう。

人と比べることでしか物事を測れないようになってしまう危険があるからです。

子供の過去、習い事を始める前と比べて何が上達したのかという点に注目します。

 

● 一緒に練習、復習する

スキルの問題を抱えている場合、できないことや上手くならないことを、

付き添って練習や復習をしてあげたり、

コツを調べたり聞いたり(先生やコーチ、あるいは大人の友人に)あるいはお手本動画を見て、

できるように精一杯協力してあげます。

 

● 時には休ませる

子供のモチベーションが下がっていたり、頑なに行きたがらない時は、

思い切って休ませてあげたり、(可能な場合は)頻度を減らしてあげたりしましょう。

ここでプレッシャーをかけては子供が追い詰められて逆効果なので、あたたかく見守ってあげてください。

もし本当に好きなことなら、必ずまたやりたい、行きたいという気持ちが芽生えてくると思います。

 

ダメならやめさせた方が良い?

上の外的要因、内的要因を取り除いた上で、

それでも子供が「やめたい」と言い出した場合は、

(特に子供が小さいうちは)やめさせた方が良いと考えます。

 

なぜなら、やりたくないものを無理に続けることには、

意味がないどころか、子供にとってマイナスでしかないからです。

 

教育評論家の親野智可等さんは、日経BP社のセミナーの際に、

子供が習い事を「やめたい」と言ったらやめさせるべきだという理由についてこうお話されています。

 

“「今日は気持ちが良くて、いい天気! 風は心地いいし、お日様もポカポカで気持ちいい! 今日も楽しいなあ。うれしいことがいっぱいある。毎日が幸せだなあ」。こんなふうに感じられる時間が長ければ長いほど、子どもの脳が発達して、能力も伸び、性格も良くなります。

 逆に、やりたくないことを無理やりやらされると、子どもの成長にとって悪影響しかありません。嫌なことでは頑張れませんし、叱られることも増えます。能力も伸びませんし、自信もなくなります。暗い気持ちでいる時間が長くなるのは、性格形成のうえでも良くありません。”-「習い事をやめたいと言ったらやめさせるべき」-(2017.4.26)-日経DUALより

 

また、新野さんは、

例えば親が「1年間は続けなさい」と言うことについて、

子供にとって1年という長さは、大人にとって5年くらいに感じ、

その間ずっと嫌なことを続けるのは苦痛になるとおっしゃっています。

 

やめグセがつくは嘘

でも、子どもの頃に習い事を途中で辞めてしまったら、

「やめグセがつくのでは?」

という心配の声を良く目にしますが、これは特に立証されていません。

 

「石の上にも三年」ということわざもありますが、

昔は情報や環境、選択肢も少なく、

与えられた限られた環境の中でとにかく「継続すること」に価値があるとされてきました。

でも、この考えが、多様化した今の時代にも当てはまるかと言うと、

そうではないケースが多いと思います

 

この「やめグセ」についても、新野さんは言及されています。

 

“やめグセがつくというのは、私は嘘だと思います。迷信です。たとえ、10個の習い事をやってみて、すべてやめてしまうといったことになったとしても、11個めでピッタリとはまるものに巡り合えればいいのです。そうなると、親がやめろと言ってもやめませんから。大人も同じではないでしょうか。「やってみなければ、分からない」のです。

ひと昔前までなら、習い事と言っても、そんなに種類はありませんでした。習い事と言えばこれといった感じである程度決まっていました。そして、一つの習い事に懸けて、一本道を突き進む“根性”や“努力”といったものが大事だとされてきました。しかし、今は時代が違います。教室やワークショップも把握できないくらいたくさんあるのですから、どうせ合わないと分かっているものにこだわるより、新しいものにチャレンジして、子どもの可能性を試したほうがいいと思います。色々やってみれば、ピッタリ合うものに巡り合う確率も高くなります。”-「習い事をやめたいと言ったらやめさせるべき」-(2017.4.26)-日経DUALより

 

また、私自身の経験からも、

「やめグセがつく」と言うのは考えにくいと思っています。

 

個人的な体験談

実は私も、幼稚園くらいから、

スイミング、習字、ピアノを習っていました。(友人に言ったらびっくりするだろうな)

 

スイミングはそこそこ楽しんでいた記憶がありますが、

習字とピアノに関しては、興味もなく、楽しんでもいませんでした。

そして、

小学校に入ると嫌になって、全て辞めてしまいました。

 

でも、その後始めたバスケットボールは大好きになり、

アメリカに行った後も続け、

中学、高校、大学まで部活動に入っていました。

 

中高は、絵に描いたようなスポ根チームだったので

基本的にオフがなく、練習も厳しく、キャプテンになって大変だったり、

色々壁にもぶち当たったりしましたが、

「バスケをやめたい」と思ったことは一度もありませんでした

 

結局、大人になった今でも、2年に1回くらい、

社会人バスケに参加しています。

 

子供にベストなものがきっと見つかる

子供が得意になること、上達していくのには、

早くから(小さいうち)から始めることよりも、

それを好きになれるか、熱意を持って取り組めるかどうかの方がはるかに重要です。

 

現に、一流のスポーツ選手でも、本田圭佑選手や大谷翔平選手など、

小学校からそのスポーツを始めた方達も少なくありません。

 

子供が熱意を注げるような、ぴったりなものを見つけらるまで、

「やってみる」を続ければ良いだけだと思います。

 

幼児期のうちから数を絞って視野を狭くするのではなく、

様々な経験をさせてあげることで、

その可能性を広げることもできるのではないでしょうか。

 

我が家も、長女のうーちゃん(4歳)の習い事探しシリーズで、実践中です。

また覗いてみてくださいね。

 

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