【HSCの親御さんに読んでほしい】敏感な子供の才能を10倍活かす極意

日々の生活の中で、お子さんがお友達と上手く遊べなかったり、同年代の子が平気でできることを怖がったりすること、ありませんか?

また、周りにそういった子を見かけることがあるかもしれません。

それは、

Highly Sensitive Child (ひといちばい刺激に敏感な子)

という、子供が持って生まれた気質によるものかもしれません。HSCは、子供のひとつの特性=個性であり、才能でもあります。

くいしんぼう一家でも、私と旦那、そして長女のうーちゃん(4歳)がHSP/HSCです。詳しくは後述しています。

HSCを意識した接し方を親や周りの大人が心がけることで、HSCが持つ素晴らしい素質や感性を活かすことができると信じています。大切なのは、子供自身がHSCという自分の個性を愛し、自信を高められるようにすることです。

この記事では、

  • HSCのお子さんを持つ親御さん
  • 子供と接する機会が多い子育て世代のママパパ
  • 教育関係のお仕事をされている方々

に向けて、HSCの子供たちが持つ才能や大きな可能性、そしてそれを引き出す方法について、ご紹介していきます。

少しでもHSCの認知が広まり、HSCの子供たちが過ごしやすい環境が増えていけば嬉しいなと思います。

HSCとは

HSP (Highly Sensitive Person)とは、研究の第一人者であるエレイン・アーロン博士が定義した「とても敏感な感性を持つ人」のことで、

HSPな子供のことを、

HSC (Highly Sensitive Child) = ひといちばい刺激に敏感な子

といいます。この敏感な神経システムを持って生まれた子たちは、全人口の15~20%に見られるとされています。日本人も5人に1人が該当します割合的には、クラスに3、4人はいるということになります。

HSCは病気でも障害でもなく、子供が持って生まれた「気質」、「特性」であり、あくまでも社会的なものの1つです

HSCは医学的な病名や診断名ではないため、病院に行ってもHSCだと診断されることはありません。それどころか、自閉症やADHDと似た症状をもつ場合もあることから、誤って診断されるケースもあるそうです。

HSCが医学界で広まりにくい現状がある中で、親御さん自身が積極的にHSCについての理解を深めていくことが、とても大切です。

HSCの子供が持つ特徴

HSC の特徴の例

HSCを持つ子供の特徴としては、これらが例としてあります。

  • チクチクする服の布地を嫌がる
  • 驚かされるのが苦手である
  • しつけは、強い罰よりも、優しい注意のほうが効果がある
  • 親の心を読む
  • たくさんのことを質問する
  • 誰かがつらい思いをしていることに気づく
  • うるさい場所を嫌がる
  • 石橋をたたいて渡る
  • 人前で発表する時には、知っている人だけのほうがうまくいく

Is your child highly sensitive? -親への質問」で、簡易なセルフチェックができますよ!

HSC=内気ではない

HSCの子供は新しい環境に対して慎重になる傾向を持っていることから、

「内気」だと言われがちですが、これは誤解です。

内気とは後天的なもので、生まれつきのものではありません。他にも、「引っ込み思案」や「怖がり」、「神経質」なども、HSC自体の特性ではありません。

自己肯定感が低くなりがちになる

HSCの子供たちは、外部の刺激に敏感であったり細かいことにもよく気がつくため、普通の子にとってはなんでもないようなことでも、大きく捉えてしまいがちです。

学校などの集団生活では、人や入ってくる情報がより多く、決められた環境の中で決められた行動を強いられるため、よりストレスを感じたり、焦りを感じてしまったりすることが多いです。

そんな中、親や大人たちが周りのペースに適応させようと頑張ってしまうと、

「自分は周りの子と同じようにできない」=劣っていると勘違いが強まり、自己否定感を感じてしまったり引っ込み思案になったりしがちなのです。

HSCの子供と、どう接する?

子供のありのままを受け入れる

最も大切なことは、HSCの子供たちが、

HSCという自身の個性を愛せること、HSCを誇りに持てるようになることです。

そのためには、HSCの子供が感じがちな「不安」や「不快」を「今、嫌なんだね。」「怖いよね。」と共感し、それを感じるのは当たり前であると伝えてあげます。

焦らず自分が今できることをしたり、自分のペースで慣れていけば良いと諭したり、肯定してあげることを心がけます。

逆に、「人前で話すことが苦手」「新しい環境に馴染めない」などの状況にいる際、それを無理に克服させたり、「周りの子と一緒」の型にはめ込もうとしないことが重要です。

できない事は怒るより「応援する」

HSCの子供達が自分のペースで、と言っても、しつけや教育は必要が出てくることもありますよね。

その際は、厳しく怒って習得させようとするよりも、寄り添って「応援してあげる」声がけや接し方が効果的です。

例えば、子供が

「飲み物をこぼしてしまった」

「簡単な問題を間違えてしまった」

などの状況に、

「どうしてちゃんとできないの?」「こうやるって教えたよね」などの威圧的な言葉をかけると、失敗を恐れて余計に慎重になってしまってしまいます。

逆に、「失敗しても大丈夫だよ。次は〇〇したらうまくできるかもしれないね。」と前向きに声をかけることで、できない自分を受け入れ、またチャレンジしていこうという心を養うことができます。

愛情は言葉や行動で表現する

HSCの子たちに限ったことではないと思いますが、子どもは愛情にも敏感です。親にたくさん愛さられれば愛されるほど、自己肯定ができ、自信が漲ぎるほど輝きます。

そして愛情は、言葉にすること、行動に示すことも大事だと思っています。

「大好きだよ」「宝物だよ」と伝えてあげたり、たくさん抱きしめてあげたり。

お母さんやお父さんがやりやすい方法を見つけて、積極的に(嫌がられるくらい)愛情表現しましょう。

HSCのご両親は、悩まないで

周りと違う反応を見せたり違う行動をする我が子。「大丈夫なのかな・・・」と心配になってしまいますよね。

でも、1人じゃありません。冒頭でも述べましたが、日本人の5人に1人はHSCなのです。

また、「他の子と違う」ということは個性です。

HSCが持つ独特な感性は、むしろ圧倒的な多様化が進む現代では強みになります。

そのことに自信を持ってください!

アメリカに学ぼう!HSCのポジティブな認知

日本では、和を重んじる文化が強いため、ついつい「みんなと同じようにできる」ことが良く見られがちですが、海外に目を向けると、みんなと違う=個性の捉え方は全く異なります。

特にアメリカでは、HSC/HSPについてもポジティブな発信が多いです。

HSPはクリエイティブな感性を持つ

HSPはビジネスでも活躍できる

  • 記事:「HSPがビジネスにもたらす、8つのメリット」-Entrepreneur Asia Pasific
  • 内容:ビジネスに有効に働く、HSPの特徴(感受性豊かな意識、共感力、公正さと正義、指導者、情熱的、自分の時間とスペースが必要、イノベーティブ、寛大さ)についての記事。
  • HSPは他の人ができない方法で物事を見ることができる、イノベーティブな人々です。(本文より)

アメリカは、こういった心理学や内面についての研究に熱心です。人間の遺伝子レベルで持つストレス耐性によってグループの編成を組むほどなんです。

HSPを「個性と強み」と捉えるマインドにも、ものすごく勇気付けられますね。

書籍に学ぼう!HSCの子育てアドバイス

HSCへの理解をより深めるには、書籍を読むことをお勧めします。

日本におけるHSCの浸透もじわじわきていて、2015年でのアーロン博士の日本語訳が出版されて以降、専門家による、日本語の本も出てきています。

ひといちばい敏感な子 (2015年2月21日)

HSCの研究第一人者である、アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士が書いた”Highly Sensitive Child”の日本語訳です。

翻訳は、精神科医で、スクールカウンセラーとしても活躍する明橋大二氏です。

子供の具体的なエピソード共に「ひといちばい敏感な子」への適切な対応が書かれています。HSCの教科書的な一冊ですね!

子供の敏感さに困ったら読む本  (2017年6月)

北海道で児童精神科医のクリニックをされている長沼さんが、自身の子供との関わりをふまえて、HSCの子育て上のアドバイスを書いてくださっています。

HSCをポジティブに捉えようという気持ちが前面に出ていて、読んでいてとても前向きになれる1冊です。

HSCの子育てハッピーアドバイス (2018年6月)

アーロン博士の本の翻訳も担当された、明橋大二氏の著書です。

HSCを育てる親御さんに向けて、HSCの特徴や、自己肯定感の育み方のアドバイスをイラスト付きで書いてくださっています。

漫画風なので、本を読むが苦手という親御さんにお勧めの1冊です!

我が家の例で見るHSCのタイプ

ここからは、HSCのタイプについて、もう少し細かく取り上げます。

HSC/HSPと一言にいっても、いろんなタイプがあります。先ほどチラッと述べましたが、HSC=内気とも限りません。実際、HSPの内30%は外向的だそうです。

HSC/HSPな我が家を例に、例えばタイプにどんな違いがあるのか紹介したいと思います。

HSC/HSPと外向型内向型のマトリックス図

縦軸をHSC/HSP度、横軸を内向型/外交型の度合いで引いたマトリックスがあります。

マトリックス上の、我が家の配置は大体こんな感じ。

HSC/HSP度合いと内向型/外向型のマトリックス

HSPの度合いも、内向型/外向型の度合いも人それぞれです。マトリックス上では近い位置にいたとしても、全くタイプが違うこともあります。

「我が子はどんなタイプのHSCなんだろう?」

具体的にどういったことでストレスがかかるのか、どういうことが好きなのか、よく観察し、分析することで、よりその子に適した環境や接し方を用意してあげられるのではないでしょうか。

我が家(夫婦)の場合

私も旦那も、学生時代から人付き合いや集団生活は苦手でした。

旦那は、新しい高校に入った時、ストレスで円形脱毛症になったそうです。

でも、お互い両親が共に見守ってくれたおかげで、その独特の感性を活かして(こじらせ)、今ではそれぞれ独立した会社でうまくやっています。

そんな我が家のHSP夫婦例で見るタイプは、

旦那は、五感(音、匂い、味に特に敏感)が優れているのと、物事を深く考えて処理する、本質を見抜く力が長けているHSPです。一方でストレス耐性がすこぶる強く、いつも穏やかでポジティブMAXです。大勢いるところは苦手ですが、親しい友人や家族で過ごすことが気分転換になる、外向型です。

私は、真面目で責任感が強く(自分で言っちゃいます)、内面と深く向き合うHSPです。極度の緊張しいで、他人への感情移入をしやすいです。スポーツしたり海外や新しい文化に触れたりするのも好きだけど、1人の時間がとても大切な、内向型です。

我が家(長女)の場合

長女のうーちゃんは「超」がつくほど、HSCです。

赤ちゃんの時から、音や光、感触に敏感でした。「背中スイッチ」で、下ろした途端に泣き喚くため、抱っこ魔人でした。

夜泣きもまあひどかったです。逆に寝てしまった後は、親が近くにいない方がぐっすり眠れるタイプでした。

4歳になる今でも、挙げきれないほどのHSC傾向が・・

  • 色や形など、環境の細かい変化に気がつく
  • 少人数のお友達と、じっくり遊ぶのが好き
  • 新しいこと、知らないことへはとても慎重
  • アニメのドキドキする場面が見れない
  • 他の子に対して先生が怒っていると悲しい気持ちになる
  • 環境が変わる(進級や新しい場所など)と慣れるのに時間かかる

アニメに至っては、どこが怖いのかもはや分からないようなところで「消して!」と言います。主人公が発表会などでドキドキする場面はまだしも、エンディングに向かう音楽が始まった時とかも・・・

これでも、うーちゃんは0歳8ヶ月の時から保育園に通っています!

それはもう、山あり山ありでした。
(私が会社を独立した1つのきっかけにもなりました)

2、3歳頃に少し安定した時期が訪れましたが、4歳の今でも、朝のお見送り時には、「慣らし保育か!」っていう位に泣いています。

HSCの子育て事情。「保育園に行きたくないおばけ」の退治法。

外向型なのでお友達は大好きで、休日でも「一緒に遊びたい」と言うくらいなのですが、集団生活の時間が長いのはストレスのようです。

そのため、我が家では、4年通った保育園を離れることを決意し、来年から2年保育の幼稚園への切り替えを予定しています。

幼稚園は、毎日の時間が短い上に夏休みや冬休みもあり、しっかりお休みをできます。また、我が家が転園先を決めた幼稚園は、1クラス20名前後と比較的少ないです。

HSCの長女にとって、過ごしやすい環境を考えた結果でした。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございます。

HSCやHSPは「社会を生きにくい」と思いましたか?

そうとも限らないし、例えそうであっても、彼らだけが持つ力には、たくさんの可能性が秘められています。旦那やうーちゃんを見ていて、そう思います。

また、多様性が広がり続けている今の時代は、HSCにとって追い風です。

HSCは、子供が持って生まれたギフトです。

その才能をポジティブに、また最大限に活かせるかどうかは、HSCの親御さんたちにかかっています。

ぜひHSCへの理解を含めて、お子さんに安心な環境を作ってあげられるよう、

肯定的で自信に満ち溢れられるよう、その成長を見守り、支えていきたいですね。

 


本記事執筆による参考文献

・The Highly Sensitive Person-Elaine N. Aron, Ph.D.: https://hsperson.com/books/the-highly-sensitive-child/

・「子どもの敏感さに困ったら読む本: 児童精神科医が教えるHSCとの関わり方」誠文堂新光社/長沼 睦雄 著 (2017年)

・「HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子」1万年堂出版/明橋 大二 著 (2018年)

2 COMMENTS

トモコ

私もhspです。うーちゃんがアニメのエンディングで嫌がるのは私と同じ気持ちなら、好きなアニメが終わることが辛いのでは?悲しくて淋しくて受け入れられないのかも。私はそんな気持ちでした。兄弟には笑われてましたけど本人にとっては大問題でした。

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Yuka

トモコさん
コメントありがとうございます!まさに、トモコさんのおっしゃる通りだと思います。私はなんとなく想像するしかできなかったですが、見ていて楽しいアニメが終わってしまう時の悲しさがあり、辛いんですね。本人からすると、むしろ「なぜ他の人は平気で見られるの!?」という気持ちですよね。うーちゃんも、真剣な表情そのものでとても笑える雰囲気ではありませんでした^^;感受性がとても豊かな分、本人が感じるままのことを、親としても学びながら大切に見守っていきたいです。

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